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ハゲタカ

ハゲタカは、2007年にNHKで放送されたドラマである。録画したまま放置していたのを最近発見、見始めると止まらなかった。
海外でも数多くのテレビコンクールで受賞している質の高い作品であった。
「龍馬伝」でチーフ演出に抜擢された大友啓史はこの作品の成功によるところが大きいと思われる。

実社会に出れば誰でもきれい事だけでは済まされない。
それを飲み込み、十字架を背負い、それでもよりよい社会を築くため、よりよい人生にするため苦悩している人のなんと多いことか。

自分ももう少し頑張ってみようと思う。

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Riches I hold in light esteem(富は問題にならぬ)」
~エミリ・ブロンテ~[訳詩 平井正穂 岩波文庫「イギリス名詩選」平井正穂編]


Riches I hold in light esteem,
And Love I laugh to scorn
And lust of Fame was but a dream
That vanished with the morn -

富なんてものは問題にもならない、
恋だって、考えただけで吹き出したくなる。
なるほど、名誉欲か? そういえば、昔夢見たこともあったが、
日が射すと忽ち消える朝露みたいなものだった。


And if I pray,the only prayer
That moves my lips for me
Is -‘Leave the heart that now I bear,
And give me liberty.’

もし私が祈るとすれば、自然に
口をついて出る祈りはたった一つの祈りだ。
「今の私の心をこのままそっとしておいてくれ、
そして、ただ自由を私に与えてくれ」という祈りだ。


Yes,as my swift days near their goal,
Tis all that I implore -

嘘ではない。-光陰矢の如しで、どうやら私の
終わりも近い、そこで私が求めるものは、ただ、


Through life and death,a chainless soul,
With courage to endure!

何ものにも囚われない一人の人間として、勇気をもって、
生に堪え、死に堪えてゆく、ということだけだ!
# by horizone | 2011-06-10 15:38 | 趣味・家族

祈り

地軸が傾いた。

地球の自転速度が1.8/100万(秒/日)加速した。

日本は駐車場一台分ほど東へ移動した。

そして、これは終わりではなく、序章であった。     (TIME. 2011:Vol.177:No.12:p.14)




東日本大震災で被災した方々に対し、こころからお見舞い申し上げます。

また、現在進行形で震災からの復旧、復興に向けて死闘を繰り広げている方々に対し、こころから敬服の念とエールを送りたいと思います。


本当に困ったときに国民性が表れる。

本当に困ったときに頼りになる組織がある。

本当に困ったときに膨大な規模で、長いスパンで、そして体を張って助けてくれる国というものが分かってくる。

また、我々より困窮している国々からの援助には、本当に頭が下がる思いである。


我々一般人に、最前線にいる自衛隊、米軍消防、海保、警察、東電をはじめとするプロフェッショナルな方々のような活躍は不可能である。


たいしたことは出来ない。
が、自分に何が出来るのか、問いかけ、実行することで、震災で亡くなられた方々に対する冥福の祈りとしたい。
# by horizone | 2011-03-28 19:15 | 麻酔・集中治療

歳月

最近、よくトイレの鍵を閉め忘れます。

この前、うんこしてたら、いきなりドアを開けられ、部長に「鍵くらい閉めといてよ」って怒られました。

今日は、おしっこしてたら、いきなりドアを開けられ、研修医に「すいません」って謝られました。

もう歳でしょうか。


最近、かみさんが他人のふりをします。

この前、散歩の途中に何となく犬のまねをして吠えてみました。

遠くでわんちゃんが返事をしてくれました。

なんだか嬉しくなってしまいました。

つい、調子に乗ってしまったかもしれません。

思い当たるのはこれくらいです。

もう倦怠期でしょうか。
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# by horizone | 2011-01-06 18:18 | 趣味・家族

お父さんのおべんとうばこ

 おとうさんがびょうきでなくなってから三年、ぼくは小学一年生になりました。

 おとうさんにほうこくがあります。きっとみてくれているとおもうけど、ぼくはおとうさんのおべんとうばこをかりました。

 ぼくは、きのうのことをおもいだすたびにむねがドキドキします。

 ぼくのおべんとうばことはしがあたって、すてきなおとがきこえました。きのうのおべんとうは、とくべつでした。まだ十じだというのに、おべんとうのことばかりかんがえてしまいました。

 なぜきのうのおべんとうがとくべつかというと、それはおとうさんのおべんとうばこをはじめてつかったからです。おとうさんがいなくなって、ぼくはとてもさみしくてかなしかったです。

 おとうさんのおしごとは、てんぷらやさんでした。おとうさんのあげたてんぷらはせかい一おいしかったです。ぼくがたべにいくと、いつもこっそり、ぼくだけにぼくの大すきなエビのてんぷらをたくさんあげてくれました。そんなとき、ぼくはなんだかぼくだけがとくべつなきがしてとてもうれしかったです。あれからたくさんたべて空手もがんばっているのでいままでつかっていたおべんとうばこではたりなくなってきました。

 「大きいおべんとうにしてほしい」

 とぼくがいうと、おかあさんがとだなのおくからおとうさんがいつもしごとのときにもっていっていたおべんとうばこを出してきてくれました。

 「ちょっとゆうくんには、大きすぎるけどたべれるかな」

 といいました。でもぼくはおとうさんのおべんとうばこをつかわせてもらうことになったのです。

 そしてあさからまちにまったおべんとうのじかん。ぼくはぜんぶたべることができました。たべたらなんだかおとうさんみたいに、つよくてやさしい人になれたきがして、おとうさんにあいたくなりました。いまおもいだしてもドキドキするくらいうれしくておいしいとくべつなおべんとうでした。

 もし、かみさまにおねがいができるなら、もういちどおとうさんと、おかあさんと、ぼくといもうととみんなでくらしたいです。でもおとうさんは、いつも空の上からぼくたちをみまもってくれています。

 おとうさんがいなくて、さみしいけれど、ぼくがかぞくの中で一人の男の子だから、おとうさんのかわりに、おかあさんといもうとをまもっていきます。おとうさんのおべんとうばこでしっかりごはんをたべて、もっともっとつよくて、やさしい男の子になります。

 おとうさん、おべんとうばこをかしてくれてありがとうございます。 (asahi.comより)

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 小学1年生の作文である。

 この作者と同じくらいの年頃、病弱だった自分は、闘病生活に加えてクラスメイトからのいじめもあり、辛くてしんどくて仕方がなかった。

 ある日、風呂に入っている母親に、窓越しに、泣きながら話しかけていた。

 「おかあさん、ぼく、しにたいよ。。。。。。おかあさん、かなしい?、ねえ、かなしい?。。。」

 暫くすると母親のすすり泣く声が聞こえてきた。

 「かなしい?。。。」

 泣きながら母親は返事をしてくれた。

 「うん、悲しいよ」

 なんだか涙が止まらなかった。

 安心したのか、嬉しかったのか、よく分からない。

 でも、泣きながら、少し、ほっとしていたような気持ちを覚えている。

 この、小さな子供の作文を読んで、小さな頃の自分を思い出している。
# by horizone | 2010-12-04 21:59 | 趣味・家族

学会報告 feat.吉幾三

不覚にもホテルでyou tubeのマイケルを見てしまった。

もはや原曲では満足できない体になってしまった。

Michael Jackson's Thriller feat.吉幾三


これが今学会最大の衝撃であったが、こんな報告をしたら部長に殺されてしまう。


それはさておき、徳島の地酒、鳴門金時、うまかった。

駅前の居酒屋、刺身も最高。鳴門鯛も、そしてウニも極上で、学生時代に漁港で食べたやつに匹敵した。

眉山からの景色も感動的であった。

頂上では僅かに一本のモミジが見事な紅葉を披露してくれていた。

秋の訪れを感じた。

駅前では地元大学生が阿波踊りを披露してくれていた。

独身であれば、徳島に転勤して阿波踊りをマスターしよう、と本気で考えていたところだ。

あらためて映画「眉山」を見直すつもりである。


あれから毎日、鳴門金時(いもの方)を食べている。

そして、麻酔中におならが止まらず、困っている。
# by horizone | 2010-11-10 19:43 | 写真・旅行