先日、術後の患者さんが亡くなった。

それまで、合併症でかなり苦しい思いをしておられた。

自分にできるのは対症療法と鎮痛・鎮静くらいだった。

奥さんが患者さんの額を泣きながら何度もさすっていた。

ちょっともらい泣きして立ちすくんだ。


昔、自分が入院したとき、母親がさすってくれたことを思い出した。

帰省するたびに年老いた両親が小さくなって見える。

親孝行もそろそろ考えなきゃ。


心がすさむ日々があっても、大切なものを見失わないでいよう。
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# by horizone | 2005-08-18 22:05 | 麻酔・集中治療

技術

今日は外勤だった。
いつものことながら、大学とのレベルの差に愕然とする。
外科のドクター、周囲への対応も、ものすごく紳士的だ。
センセ、今日はあなたの担当だったおかげで心穏やかな日が過ごせました。有り難う御座います~。
やはり、自分が病気になったら、特種な疾患以外は外勤先で手術してもらおうと思っている。

麻酔だけはうちでかけてもらってもいいんだけど。
他大学から途中入局したベテランドクターも、うちの麻酔科の評価は高かった。
お世辞かもしれないけど。。。
あ、でもgood riskだから研修医or救命士さんの挿管&研修医の麻酔維持になる!
やっぱり外勤先に行こう。
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# by horizone | 2005-08-15 21:30 | 麻酔・集中治療

侍魂

自分としては、懐かしのテクストサイト。
ブログが一般的でなかった時代、テクストサイトは先駆的な試みだった気がする。
特にこのネタ、侍魂年越し
学生時代に似たような経験がある(泣)
見せられたブツに衝撃を受け、なかなか寝つけなかった。

仕事で心が荒んだとき、こんなサイトで癒されている自分がいる。
昔は良かった、などと思い始めたのは年を食った証拠なのか。
精神科の友人に相談したが、まだプシってはいないようだ(笑)

さて、もう一仕事してこよう。
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# by horizone | 2005-08-12 14:34 | 趣味・家族

挿管

挿管依頼、麻酔科医であればだれしも経験するようだ。
先日、外勤先の病院で麻酔導入が終了すると、ナースが笑顔で語りかけてきた。
「先生、となりの部屋で挿管困難みたいなんです。もし手が空いていたら来て頂けませんか」
「え?全麻してるの?」
そう、この病院には常勤の麻酔科医はいないはずなのだ。
「外科の先生が麻酔してるんですが・・・」
まだドレープもかかっておらず、執刀までは時間がかかりそうだ。
導入後のバイタルも落ち着いている。
「わかりました。見に行きましょう」

隣の部屋に行くと30年目の外科医がバッグをもんでいる。
さすがに落ち着いた対応で、こんな人が無理なもの、自分にできるのかと不安になる。
近くによると明石家さんまも顔負けの出っ歯、おまけにほぼすべての歯が歯槽膿漏でぐらついている。
外科医は展開しただけであきらめたようだ。
歯茎から多少出血しているが折れてはいない。
術前に抜歯についてもちゃんと同意を取っているとのことだ。
なかなか賢明な先生だ。

早速交代し、マスク換気を行なう。
換気は容易だ。
落ち着いてまわりを観察し、枕の高さを変え、スタイレットのカーブを調整する。
さて、展開だ。
。。。なんてことだ。クロスフィンガーで指が当たる歯でさえも折れそうだ。
これでは十分に開口できない。
なんとか喉頭鏡を差込み展開する。
喉頭蓋の確認がやっとだ。
少しでも喉頭鏡を動かすと歯に当たる。
こねようものなら、あっという間に折れてしまうだろう。

一発で決めてカッコイイところを見せつけたかったが、外勤先だし無理はできない。
とはいえ、ここにはトラキライトなんてものはない。
筋弛緩なしでは苦しい手術でもある。

「ファイバー挿管しましょう。準備してください」
麻酔科医が一月に10回以上も外勤に来る病院だ。気管支ファイバーは置いてある。
が・・・・用意してもらった気管支ファイバー、ライトがつかない。
電池ボックスを開けると何も入っていない。
おまけに電池のありかも分からないようでバタバタし始めた。
「先生、始めてもよろしいですか?」
どうやら隣の部屋では本来の担当患者さんの手術を始めたいようだ。
「いいですよ。ただし、バイタルが大きく変動したら中止して待っていてください」
担当患者さんの神経ブロックに自信はあったが、若いので筋弛緩が早めに切れ、バッキングしないか不安になってきた。

「。。。。ブラインドで挿管してみましょう。」
「え?」
外科医が少し笑った。
自分でも難しいのは分かってるんだけどねぇ。。。
マッコイで持ち上げ、ナースに喉を押さえてもらう。
喉頭蓋の後を沿わせて、イメージした気管入り口へと挿管チューブ先端を導く。
入った感触だ。
スタイレットを抜いてもらい、聴診。
チューブの深さを調整する。
EtCO2も良い波形だ。

結局、ブラインド一発で挿管できたのだが、改めて並列麻酔のリスクについて考えさせられた。
いったん複数の患者さんにかかわってしまえば、誰に事故が起こってもある程度責任が生じてくる。
また、麻酔科の常勤医がいない病院は、麻酔をする環境とういう面でやはり問題だ。
緊急時の物品、麻酔科的指示の理解など、危機的状況ほどこういったものが結果を左右する。

この日は、抜管後に喉頭浮腫・換気困難になったら(今まで一例も起こしていないけど)どうしようと悩んだ。
帰宅後も、いろんなことが気になった。

そして、歯磨きが念入りになった。

(注:写真と本文は関係ありません)
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# by horizone | 2005-08-11 16:00 | 麻酔・集中治療

サービス

医療サービス、確かにサービスである。
以前つとめていた田舎の3次救命センターでは、ほぼ全ての血液検査や、MRIの拡散強調画像まで24時間体制で行われていたが、患者さんからは診断が遅い、医者の数が足りない、対応が悪い、と文句ばかり聞かされていた。
都市部の病院と比べてもかなり恵まれた医療が提供されていると思っていたが、良いものにはすぐになれてしまい、もっともっと、とさらに要求は強まっているようだ。

寂しいから入院したいおばあさん(救急車で来院)、
牛にはねられたおじいさん、
消防署の消火イベントで煙を吸い込み、消防署員の運転する救急車で来院した小学生の集団、
造影剤が入ってくる感じがするといって受診したおっさん(もちろんCTで造影剤は写らず)、
魚の骨が刺さったから耳鼻科専門医を自宅から呼び出せとわめきちらした体育教師、
みなさん、当直医師より元気である。
サービス、サービス。
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# by horizone | 2005-08-04 10:15 | 麻酔・集中治療

医局とは

M大学医学部付属病院の麻酔科医3人がやめたようだ。
やめたのは女医二人+講師か?
激務などを理由としているが、ホントのところは教授といろいろあるとのこと。
当初、教授と助教授以外の全員が辞表を出したようだ。
教授が辞表を書かされたとのウワサもある。
医局員の人望の高かった助教授を飛び越えて、講師が教授になり、不満が高まっていたようだ。
うちの女医さん曰く「あそのこ教授は若いし、無茶言いそうだもんなぁ」
どうも、麻酔科の仕事が大変だからという理由だけではなさそう。
うちも他人ごとではない。
全国レベルの専門施設で研修を積みたい、学位が欲しい、ヒマが欲しい、金が欲しい、自宅から徒歩圏内に関連病院が欲しい、などそれぞれが自分の意見を主張している。
医局員は減少、症例数は増加、当然希望は満たされるはずはなく、皆に不満がたまっている。
今後、医局制度は衰退していくだろうし、自分のキャリアや実力、人間性が今より評価される時代になるだろう。
だまって医局人事の言いなりになる新たな若手も多くはあるまい。
過渡期にいる我々はどうするべきか。
あと30年はある医師人生、地に足をつけしっかり歩んで行かねば。
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# by horizone | 2005-08-03 16:31 | 麻酔・集中治療

写真部O.B.なんです

大学時代は写真部にも所属していた。
これは、なつかしの写真。
放射線科の卒業試験前日に夜行列車で東京に行った。
極めつけの強行軍だったが、今となってはよい思い出。
あの頃のようにひたむきにファインダーに向かえる日がまた来るのだろうか。
PENTAX MZ-3 85mm F1.4、シャッター速度は忘れてしまった。
FUJICHROME 64T
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# by horizone | 2005-08-03 15:44 | 写真・旅行

花火

病院の窓から花火を眺めた。
来年から別の病院に勤務することになる可能性が高い。
ひょっとしたらこの街の花火は見納めなのかもしれない。
ほぼ10年という月日をこの街で過ごし、第二の古郷だ。
病を患い、少し弱気になっている自分、将来を考え、踏みだそうとしている自分。
いかに、自分の人生を、そして自分を愛してくれているひとたちの人生をよりよいものにできるか。
いま、それを考えている。

(注:写真と本文は関係ありません)
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# by horizone | 2005-08-03 15:06 | 趣味・家族