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石けん

麻酔科控え室の流し台に石けんがたたずんでいる。
皆は自然と手にして食器など洗っている。
しかし、その石けんには重大な秘密が隠されているかもしれない。

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先日、そろそろ仕事が片づきつつある夕刻であっただろうか、手術部のNsが私に尋ねてきた。
「先生、石けん貸してくれません?」
「?。。。いいよー。あとで流し台に戻しといてね」
仕事を片づけ、更衣室に向かった。
術衣を脱ぎ捨て、シャツに袖を通していると、シャワールームから水の音が聞こえてくる。
今日も外科のセンセがシャワーを浴びてるんだなぁ。
そういえば研修医の頃は帰宅時間も遅かったから、病院のシャワールームにはよく御世話になったものだ。
昨日は一緒に麻酔を担当したローテーターが気持ちよさそうにシャワールームから出てくるところに遭遇したっけ。

着替えを終え、返ろうとしていると、先程石けんを借りに来たNsが困った顔をして更衣室の扉の前でたたずんでいる。
私「どうしたの?」
Ns「あのぅ、●●先生、見ませんでした?」
私「見てないけど」
外科医「さっき、シャワールームに入っていったよ」
Ns「ええー!!」
私「なんでそんなにビビってるの?」
Ns「だって、だって、、、石けん。。。」
私「!まさか。。。控え室の?」
Ns「分からないんです。でも、まさか、あの石けんで体を洗うわけないですよね?」
私「そんなこと、知らないよ」
不意にシャワールームの扉が開いた。気持ちよさそうに●●センセが出てきた。
●●「ふぅ~、、あれ?みんな集まってどしたの?」
私「いや、なんでもないです。お疲れ様でしたぁ~」
Ns「。。。」(泣)

その後、週末の休みを挟んだこともあり、不覚にもその出来事を忘却していた。
だが、今日、先輩麻酔科医が、流し台の石けんで自分の手と茶碗を洗い、食事をしているのを見て思い出してしまった。
私はこう考えることにした。
その石けんは新しく補充された石けんなのだ。
仮に使用済みであったとしても、表面は洗い流されているわけで、医学的には問題ない。

ただ、私個人の気持ちの問題として、その石けんが●●センセのお股を前後したかもしれないと考えると、どうも使用を躊躇してしまうのである。
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by horizone | 2005-12-17 15:34 | 麻酔・集中治療