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controversial

手術時には術野を清潔に保つためにドレープと呼ばれる清潔な布やシートを患者さんに掛ける。

穴あきのドレープを使用する場合、術野に最適な大きさの穴が開いたドレープを選択するのが基本だ。

しかし、時に意図していたより小さな穴だったりする。

当院の外科部長はそんなとき、おもむろにドレープを引き破って穴を拡大する。

そんなことは、どうでもよかった。

クーパーでも使えば楽ちんなのに、くらいしか思っていなかった。



ある日、繁華街で外科部長夫婦を見かけた。

今年は猛暑を通り過ぎ、酷暑である。

皆が風通しの良さそうな服装の中、外科部長の○○歳年下の可憐な若奥様、なぜか網タイツである。

派手な網タイツである。

ふと、外科レジデントの言葉を思い出した。

「あのセンセ、公私両面で破るの好きなんですよねぇ。。。」



翌日、外科レジデントを問い詰めたが、とぼけて何も話してくれない。

ドレープを掛ける外科部長をじっと観察してみた。

なんとなく目がすわっている気がする。

そしてドレープを破りだした。

・・・・目が笑っている?



今日も外科部長を観察研究している。

未だに、ドレープと網タイツの関係はcontroversialである。
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by horizone | 2010-09-09 19:12 | 麻酔・集中治療


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